SOLVE 1.0.0 アップデート致しました。
2019年3月10日を以てベータ版価格を終了し、以降は$139とさせていただきます。

SOLVE
http://intelligentwire.jp/data/solve/

アップデートの変更点は以下になります。

・オーディオサンプルのループ処理
・22種類のウェーブフォームを追加
・TRANS ROOT機能のUIタイプをvalueからsliderへ変更
・マニュアルの改訂、組み込み

デモサウンドを追加

以下、各アップデート内容のコメントとなります。

オーディオサンプルのループ処理

SOLVEは2018年8月に、バージョン0.9.5でリリースされました。

ベータ版とした理由のひとつは、オーディオサンプルのループ処理を行っていなかったことにより

使用上の制約があったことです。

SOLVEのオーディオサンプルはすべて約6秒の長さとなっているため、基本的にはそれを超える

ロングトーン時にループさせる必要が出てきます。

ループ処理を見送ったのは「Kontaktのループエディット機能は、音量差を考慮した処理が不得意」と

感じていることが理由です。FALCONやHALIONなどのソフトサンプラーでは

ループ箇所のクロスフェードにてカーブ設定が出来ますが、Kontaktは同機能が無く

直線のクロスフェードのみとなっています。

波形によりますが、クロスフェードポイントにて音量が下がる傾向があるようです。

ループクオリティの重要性は音源のキャラクターによって変わりますが、SOLVEはその用途的に

「個別に、緻密に調整するほど重要性は高くない」と判断しています。具体的には

「手作業でひとつづつ、クロスフェード時の違和感が小さいポイントを探り当ててループ設定をする」

という作業が不可欠なほど繊細な音色ではないというのが理由です。

とはいえ、機械的に処理した場合は違和感があるため、落としどころを保留していました。

そんな中、気づいたことがありました。

ループ時クロスフェードポイントではボイスのフェードアウト・インが重なるため

内部処理上1ボイス加算され、一時的に発音負荷が上昇するということです。

考えてみれば当たり前のような気がしますが、気付きにくいポイントでした。

この問題は「Kontakt内でクロスフェード処理をしない」という形が解決策となり

それに伴うループ処理は、全てのオーディオサンプルを再編集する必要があるため

現状の現実的な処置として、機械的で単純なループ処理を行うこととしました。

クロスフェードを行わない高度なループ処理を今後行うかは未定です。

22種類のウェーブフォームを追加

ループの件については結果的に「簡単なことを先延ばしにした形」となってしまい

どことなく不完全燃焼感がありました。

そのため、予定はしていなかったのですが 0.9.5 → 1.0.0 にて音色数を増加しました。

・従来の音色と多少のキャラ被りは否めないものの、シンプルで使いやすく芯のあるリード
・ポップさとアグレッシヴさを兼ね備えたVOWEL(母音)テイストなリード
・後発製品Coup d’Etatを多少意識したファットなリード

このようなコンセプトで22種類を追加し、収録数は合計101種類となりました。

追加されたデモサウンドで使用しているリード音色の大半は、新規音色で賄っています。

TRANS ROOT機能のUIタイプをvalueからsliderへ変更

KSPの専門的な話になりますが、TRANS ROOTの操作部分は[value]というタイプのUIでした。

これは、数値入力ができますがオートメーションの割り当てが出来ないUIタイプです。

これを[slider]タイプのUIへと変更したことで

数値入力は出来なくなったものの、オートメーション対応になりました。

従来と見た目が変わらないよう[value]タイプのUIを模倣しているだけなので

周囲のOCT,SEMIなどとは操作感が異なります。

マニュアルの改訂、組み込み

マニュアルを改訂、またマニュアルをSOLVE内にも組み込みました。
現在、日本語版のみとなります。