Coup d’Etat リリース


Kontakt専用・ヒット・スタブ音源 Coup d’Etat (クーデター) をリリース致しました。
現在 ライブラリバージョン 0.9.6 での提供となります。

0.9.6に収録されるプリセット数は34種類です。
1.0は50種類を予定しており、随時プリセット追加によるアップデートを行います。

1.0 までの期間はセール価格 $159 → $119 にてご提供させていただきます。

Coup d’Etatの特徴

クーデターの特徴として、ヒット・スタブ音色としては珍しく
マルチサンプルによる全鍵マッピングを行っています。
56サンプルによってひとつのプリセットが構成されています。

従来のヒット・スタブ系音色

従来のヒット・スタブ音色は、サンプラーなどによって
ワンショットサンプルを音程変化させたものが一般的です。

単純な再生速度の変化であるため

音程が下がるほど「こもった音・長い」
音程が上がるほど「明るい音・短い」

という特徴があり、それに伴って「使いやすい音域」が存在しています。

 

そのようなクセは一概に欠点と言えないものであり

音色のユニークさなどといった利用性があれば

問題視する理由は特に無いと考えています。

Coup d’Etatの利点

クーデターの場合、そのような点が克服されたことで可能性が広がり

いくつかの利点が生まれました。

要となる部分は

1. マルチサンプルであること

2. 均一な質感

3. シンセサイザーサウンドであること

以上の3点となります。

1. マルチサンプルであること

マルチサンプルであることにより「ピッチ変化による質感変化」を
ひとつの効果として、すべてのサンプルに対して一律に施すことが出来ます。

例として「ド・レ・ミ」を鳴らすときに「ファ・ソ・ラ」や「ソ・ラ・シ」の各サンプルのピッチを
上げた音、下げた音で再現することが簡単にでき
本来「ド・レ・ミ」のキーに割り当てられた音とは異なった鳴り方をします。

それによりアタックのルーズ・タイト感や、質感が変化するため
楽曲に馴染ませやすくなっています。

2. 均一な質感

マルチサンプルのため、音程ごとのアタック・減衰が均一になっています。

「音程が下がるほどアタックがもたつく」といったことが無くなり、グルーヴを損いません。
音色と調整次第では、BPM160程の楽曲で16分刻みのメロディを組み立てても
音程感がほとんど損なわれません。

3. シンセサイザーサウンドであること


ブラス・ストリングス系の音色をシンセサイザーで再現しているため
生楽器に比べ高次倍音が強く表れており、主張の強い音に仕上がっています。

また、ヒット音色の空気感を出すためには
リバーブによる残響、スネア・シンバルなどに含まれる
ノイズ成分は欠かせないものとなりますが

クーデターの場合、このような成分は必要最小限のアクセントとし
音色のキャラクターとなる部分を前面に押し出すことで
エッジの効いたバランスとなっています。

クーデターは音楽のジャンルの
ハイパーテクノ・ユーロビート・ハードスタイル系のレイヴサウンドに
マッチする音色を意図して製作されているため

従来のヒット・スタブ音色を参考モデルとして、不純物を調整し
決め手となるポイントを強化した骨格のアンサンブルを形成しました。

これらによって全体的に高域成分が強く目立ちますが
従来の音色のように、EQで帯域をブーストすることで
不要な成分まで持ち上がってしまうことよりは

主張の強い部分を抑えることでサウンドに馴染ませる方向性を選択しています。

アドバイス

クーデターに収録されているプリセットは、ライトな音・ヘヴィな音など
様々なバリエーションがあり、これらの相性を見極めてレイヤーすることで
非常に強力なサウンドを生み出すことが出来ます。

また、当社製品 SOLVE とレイヤーの相性が非常に良く
ピンポイントで隙間を埋める、ほんの少しアクセントを足すなどのサポートによって
さらに幅広いエディットが可能になりますので
SOLVEユーザーの方は是非、お試しください!